ナノバブル会議

(1)ナノバブルの定量評価とその後の技術展開/独立行政法人産業技術総合研究所:高橋正好 博士

ナノバブルの定量評価法として、刺激を与えたときに発生するフリーラジカルを利用できる可能性について報告した。
またフリーラジカル発生のメカニズムとして、マイクロバブル圧壊と同様な電荷の濃縮と解放によるエネルギー放出の可能性を示唆した。さらに、REO研究所で開発された新しいナノバブルとして塩分をあまり含まない(0.02%以下)酸素ナノバブルや窒素ナノバブルにつて紹介した。ナノバブルの定量評価法として、刺激を与えたときに発生するフリーラジカルを利用できる可能性について報告した。

(2)ノロウィルス被害を防止するための対策法としてオゾンナノバブル/東京都健康安全研究センター

ノロウイルス被害を防止するための対策法としてREO研究所で開発されたオゾンナノバブルを利用した手洗い効果が紹介された。強酸性電解水などに比べてもウイルスの不活性効果がより強い結果となった。
ドアノブの洗浄など今後の応用に向けた検討を続けたい。

(3)各種耐性菌に対するオゾンナノ水の殺菌効果/東京医科歯科大学

前回は口内炎や歯周病に対してREO研究所で開発されたナノバブルが劇的に作用する事例にして紹介したが、今回は多種類の病原バクテリアに対してオゾンナノバブルの殺菌効果を調べたところ、非常に優れた殺菌効果が認められた。ただし、タンパクと前もって混合した場合にはその効果は激減した。利用法に注意が必要であるが、ノウハウとして確立できれば大変に面白い効果が期待できる。なお、この発表は順天堂大学での研究成果に基づいている。

(4)ナノバブル水の膵島移植への応用/東北大学:後藤先生

糖尿病治療の根本的かつ負担の少ない治療法として膵島移植が注目されている。技術開発に残された課題は多いが、REO研究所で開発された酸素ナノバブルの利用により極めて魅力的な成果が得られつつある。特にドナーから取り出した後の保存能力に従来を遥かに凌駕する効果が認められた。

(5)医療分野におけるナノバブル水の可能性/東京医科歯科大学医学部付属病院 高気圧治療部長  眞野喜洋 先生

高齢化社会を迎えて如何に健康に人生を全うするかが大きな問題である。REO研究所の技術を利用した酸素およびオゾンのナノバブルは現在、多数の愛用者がおり健康増進に寄与しているとの報告が多数寄せられている。また抗癌効果を示すような驚くべき成果も報告されている。動物実験などを含めたより詳細な検討を行うと共に、健康増進への適応についても検討していきたい。

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